多くの人が一度は出席されたことがあるであろう「結婚式」
結婚式に参列して、婚礼(結婚式)の司会者に興味を持った…という方もいらっしゃるかもしれません。
実は、私もその中の1人。
行動をすることで「憧れ」を「仕事」にすることができました。
「婚礼司会者になりたい!」けど、「結婚式の内容がイマイチ分からない…」という方のために、今回は、結婚披露宴の中で行われるセレモニーと流れについて詳しくご紹介していきます!
披露宴の流れは必ず確認しておこう!

大前提として、披露宴の流れを確認しておくことは重要です!
本番中は喋ることに熱中してしまうあまり、ついつい「このあと、なんだったっけ?」と次の進行を忘れてしまいがちになります。
司会者あるあるです。(私だけ?)
ですが、新郎新婦さまにとっては一生に一度の結婚式!ミスは許されません。
司会台にある進行表の内容を確認し、常に2つ先くらいまでの流れは頭に入れながら喋るように心がけましょう!
結婚披露宴の流れ

それでは、結婚披露宴の内容の解説と流れをご紹介します。
(お色直しは1回の想定です)
①迎賓(げいひん)

披露宴会場の入り口で新郎新婦さま(+ご両家ご両親さま)がゲストのみなさまをお迎えすることです。
ゲストにきちんとした印象を与えることができるので特に格式を重んじる方は迎賓をされますが、最近は行われるケースが少ないです。
②入場

新郎新婦さまがご一緒に登場されます。
入場の前にオープニングムービーやお2人の生い立ち映像を上映することもあります。
③ウェルカムスピーチ

最近、定番の演出となってきたウェルカムスピーチ。
結婚披露宴の冒頭に行う、新郎新婦さまからゲストに向けた挨拶のことです。
(新郎さまが代表して行うケースが多いです)
ゲストへの感謝の気持ちや、報告(○月○日に入籍をしました)などを交えてご挨拶されます。
④プロフィール紹介

新郎新婦さまの経歴(プロフィール)やお2人の馴れ初めをご紹介します。
司会者からご紹介することがほとんどですが、新郎新婦さまがお互いの経歴を紹介しあってもOKです!
⑤主賓祝辞

ご両家の「招待客の代表者」である主賓の方にお祝いのお言葉(祝辞)をいただきます。
新郎さま側と新婦さま側でそれぞれお1人ずついらっしゃるときもあれば、ご両家を代表してお1人にご挨拶をいただくこともあります。
⑥御祝儀(ごしゅうぎ)
ゲストの方に「御祝儀」として「吟」や「日本舞踊」などをご披露していただきます。
「新郎新婦さまのご親戚が日本舞踊の名取である」などのケースが多いです。
⑦乾杯

ご両家を代表してお1人の方に、乾杯のご発声をしていただきます。
ご発声の前に新郎新婦さまへのお祝いのお言葉をいただきます。
会場スタッフが乾杯の飲み物を準備している時間を利用して、新郎新婦さまのプロフィールをご紹介したり、祝電(新郎新婦様へのお祝い電報)を披露することもあります。
⑧祝宴(しゅくえん)

乾杯の後は祝宴です。
ゲストのみなさまにお料理やご歓談をお楽しみいただいたり、新郎新婦さまとの記念写真を撮っていただくなど自由にお過ごしいただく時間です。
⑨ウェディングケーキ入刀

ご披露宴前半最大の山場、ウェディングケーキ入刀。
新郎新婦さまがご夫婦になられて最初の共同作業です。
ケーキ入刀を行った後、新郎新婦がさまが互いに一口ずつ食べさせ合う「ファーストバイト」の演出も人気です。
⑩友人スピーチ

新郎新婦さまのことを良くご存知でいらっしゃるご友人の方にお祝いのスピーチをいただきます。
スピーチ後に記念写真を撮影されることもあります。
⑪退場

お色直しのための退場です。
順番は新婦さまから。
女性の方がヘアやドレスチェンジ、メイク直しなど時間がかかるからです。
退場時はエスコート役の方をお呼び出しして、一緒にお歩きいただきます。
エスコート役の方は、新婦さまのお父さまやお母さま・ご兄弟などが多いです。(どなたとご一緒にお歩きいただくかは、打ち合わせ時に決定します。)
新郎さまも同様に行います。
⑫歓談

新郎新婦さまのお色直し中は、お料理やドリンクなどをお楽しみいただく歓談時間です。
また、先ほどお2人がご入刀されたウエディングケーキがゲストの手元に配られ始めたら「お2人からの幸せのおすそ分けです」などとアナウンスし、召し上がっていただくよう促します。
⑬お色直し入場

お色直し入場は新郎新婦さまお2人同時です。
ご入場された後、メインテーブル横のキャンドルに明かりを灯す「メインキャンドルご点火」のセレモニーを行うこともあります。
⑭余興

ゲームやクイズなど新郎新婦さまが主体となって行うものと、ゲストが歌や踊りなどを披露したり、映像のプレゼントとしてお祝いメッセージのDVDを上映するケースがあります。
また、時々新郎さまから新婦さまへのサプライズ(花束や手紙などを渡す、など)といった演出もあります。
⑮手紙

新婦さまからご両親様に感謝の気持ちを込めてお手紙をお読みいただきます。
新婦様の感情が高まってしまい「涙でどうしてもお手紙が読めない!」という場合は、司会者が代読します。
⑯記念品贈呈

新郎新婦さまからご両親さまに記念品を贈呈します。
お花をお渡しする事が多いですが、お花+記念品のパターンや記念品のみのお渡しもあります。
⑰両家代表謝辞

ご両家を代表いただき、謝辞を述べていただきます。
新郎さまのお父さまにしていただく事が多いですが、不在の場合は新郎様の謝辞のみの場合もあります。
⑱新郎謝辞

新郎さまからゲストのみなさまにお礼の言葉を伝えていただきます。
⑲退場

新郎新婦さまのご退場です。
披露宴のラストですので「どうぞ、みなさま本日一番の拍手で新郎新婦さまをお見送りください!」などとアナウンスし、盛り上がる会場の中をお2人にお進みいただきます。
⑳エンディングダイジェスト

挙式~披露宴を3分程度に凝縮した振り返りの映像が「エンディングダイジェスト」です。
エンディングダイジェストを上映している間、新郎新婦さまには会場の外でゲストのお見送りの準備をしていただきます。
㉑送賓(そうひん)

ゲストをお見送りすることを送賓(そうひん)と言います。
「本日はお越しいただきありがとうございました」という感謝の気持ちを新郎新婦さま(+ご両家ご両親さま)がゲストのみなさまにお伝えします。
その際に「お見送りギフト」として、クッキーなどのお菓子やジュースなどのプチギフトをお配りする新郎新婦さまもいらっしゃいます。
番外編:プチ演出

ここで、一般的に行われる内容ではありませんが、私の印象に残っている演出をご紹介します。
お見送りドレスチェンジ
㉑送賓時に行われるサプライズ「お見送りドレスチェンジ」です。
ゲストにエンディングダイジェスト(振り返り映像)をご覧いただいている間に新婦さまが早着がえをして、披露宴会場を退場した時とは違うドレスでお見送りする…というもの。
ドレスを全部着替えるのは時間がかかりますので、実際は着脱式のドレスのパーツをつける or 外すことで全く違う雰囲気にすることが多いです。
お見送りドレスチェンジのメリットは?

披露宴が終わってから、さらにゲストにサプライズを味わっていただけること。
新婦さまのドレスが変化しますので、記念写真も違った雰囲気を楽しめます!
あとがき
いかがでしたでしょうか?
今回は、一般的なご披露宴の流れをご紹介しました。
この内容をベースにして、お2人だけの披露宴を作り上げてくださいね。
参考にしていただければ幸いです!